グアム旅行復活へ キャンペーン12月まで延長

インタビューに答えるグアム政府観光局理事会のミルトン・モリナガ会長=4日、大阪市中央区(恵守乾撮影)
インタビューに答えるグアム政府観光局理事会のミルトン・モリナガ会長=4日、大阪市中央区(恵守乾撮影)

米グアム政府観光局理事会のミルトン・モリナガ会長(66)が4日、産経新聞のインタビューに応じ、「グアムの観光復活にとって日本人客は非常に重要」と述べ、日本―グアム線就航55周年を記念して9月まで実施中のキャンペーンについて、12月までの延長を検討する考えを示した。

キャンペーンはホテルや飲食店など37社の協力で5月に始まった。グアムを訪れた日本人旅行者に「55」にちなんだ割引特典などを提供。「9月までに協力企業は50社ほどに増える」(担当者)と、さらに規模拡大する見通しという。

グアムでは、渡航者に義務づけていた新型コロナウイルス陰性証明書の提出が6月12日から不要となり、ワクチン接種証明書のみで入国できる。また米ユナイテッド航空が今月1日、約2年4カ月ぶりに関西国際空港から週3便で運航を再開。8月には名古屋、福岡からも週2便で運航することから、同観光局はキャンペーンとの相乗効果で旅行者の回復に弾みを付けることを目指す。

これまで多かった団体客以外に、1990年代半ば以降に生まれた「Z世代」などの個人客も増やしたい考えで、モリナガ氏は「日本から3時間半で行ける、一番近い米国をゆっくり楽しんで」とアピールした。

昨今の円安や燃料高は海外旅行に逆風となるが、モリナガ氏は「(キャンペーン中は)帰国時の無料PCR検査を用意している」と強調。こうした施策で旅費を抑えられる分、「ショーやグルメなどを楽しもうとする旅行者も増える」と期待している。(田村慶子)

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