中国、コロナ感染再拡大で各地で対策強化 上海で集団検査

中国、コロナ感染再拡大で各地で対策強化 上海で集団検査
 7月6日、中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。上海市ではクラスター(集団感染)が発生。各地で感染防止措置が強化されている。写真は上海で6月撮影(2022年 ロイター/Aly Song )
[上海/北京 6日 ロイター] - 中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。上海市ではクラスター(集団感染)が発生。各地で感染防止措置が強化されている。
全国の新規感染者数は300人余りと、世界的に見ると依然少ない。しかし主要都市でさらに感染が拡大すれば、ゼロコロナ政策に基づく厳しい制限措置が敷かれ、景気回復に水を差す恐れがある。
6月上旬に2カ月にわたるロックダウンを解除した上海市は、5日から7日にかけて16地区のうち9区の全住民、他の3区の一部住民を対象に検査を実施する。クラスターを受けてカラオケの営業を停止した。5日に確認された市中感染者は24人。前日の8人だった。
市の保健当局者は記者団に「緩みがあってはならない」と発言。図書館などの文化施設は引き続き開館する。映画館は8日に営業を再開する。
首都北京市は、交通機関の拠点やホテルに利用者の検温や検査の陰性証明の確認など感染防止措置の徹底を要請した。5日に確認された市中感染者は6人で前日の3人から増えた。
このところの新規感染者の大半を占める東部の安徽省では100万人超がロックダウン下にある。
陝西省の省都西安市は6日から7日間、さまざまな娯楽施設の営業を停止し、レストランでの飲食や大規模なイベントを禁止する。
同省の趙一徳・省長は各都市に「戦時」体制に入り、旅行者のチェックを強化するよう指示。
江蘇省では5日に65人の新規感染者が確認された。同省揚州市で今年11月に開催予定だった世界ハーフマラソン選手権は中止となった。

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