英BAのヒースロー空港従業員が賃上げスト支持 今夏の繁忙期実施も

英BAのヒースロー空港従業員が賃上げスト支持 今夏の繁忙期実施も
 6月23日、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の同国ヒースロー空港の地上職従業員が、労組の実施した投票で賃上げストを支持した。写真はロンドンで2018年2月撮影(2022年 ロイター/Hannah McKay)
[ロンドン 23日 ロイター] - 英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の同国ヒースロー空港の地上職従業員が23日、労組の実施した投票で賃上げストを支持した。
労組によると、コロナ禍で導入した10%賃金削減を元に戻すのをBAが拒否したのがきっかけ。ストになれば、同空港のチェックインカウンターなど地上職の半数近くが参加することになる。搭乗客補助や荷物処理にも影響する。労組加盟約700人の8割が投票し、この95%がストを支持した。向こう2カ月の夏季休暇旅行の最繁忙期にストをぶつける可能性が高いという。
労組側は、BA上級幹部らの報酬が既にコロナ禍前の水準を回復しているのは不公平だと主張している。
労組はスト決行2週間前にBAに通告する規定がある。
ヒースロー空港は同日、今年の利用乗客数予測を5300万人から5440万人に引き上げた。英国をはじめ欧州各地の空港は訓練を受けた職員不足などのため、旅客需要急増への対応に苦労している。

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