エアトリ、「Go To」再開に思惑 訪日観光客向けも期待
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6日の東京株式市場で、エアトリ株が4日ぶりに反発し、一時前週末比7%(201円)高の2982円まで上昇した。約1週間ぶりの高値を付けた。政府内で観光需要喚起策「Go To トラベル」が6月末~7月にも再開する案が浮上してきたと4日付の日本経済新聞などが報じたことで、旅行需要が回復して売り上げ増につながるとの見方から買いが入った。
終値は5%(140円)高の2921円だった。6日はエイチ・アイ・エスが3%高、KNT-CTホールディングスが4%高と旅行会社株は軒並み上昇したが、エアトリの上昇が特に目立った。
「インターネット専業の同社は店舗型の旅行会社に比べて市場シェアの拡大が期待できるうえ、国内だけでなく海外旅行の手配や訪日観光客向けのサービスなど収益源が多様なことも追い風となる」とSBI証券の田中俊シニアアナリストは話す。
エアトリは訪日外国人向けのWi-Fi(ワイファイ)のルーターのレンタルも手がける。6月からは入国者数の上限が1日1万人から2万人に拡大し、10日に外国人観光客の受け入れが再開することも追い風になるとみる。
もっとも足元の株価は、新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年12月末の1994円を5割上回る水準だ。コロナの感染動向の先行きには不透明な面もあり、注意も必要そうだ。
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