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【上海=川瀬大介】中国・上海市は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて約2か月続けたロックダウン(都市封鎖)を実質的に解除した。中国最大の経済都市の封鎖は中国と世界の経済に深刻な影響を与えた。封鎖解除で人口約2500万人のうち約9割に外出が認められたが、厳格な感染対策は続き、経済や社会の正常化が順調に進むかどうかは見通せない。
上海の観光地・外灘(バンド)では、1日午前0時(日本時間1日午前1時)に移動制限が解かれると、解除を待ちわびた人たちが集まり、歓声を上げて喜び合った。閑散としていた道路にも一気に車が流れ込んだ。地下鉄やバスなど公共交通機関の運行もほぼ再開し、1日朝には、封鎖前よりは少ないものの、出勤する人の姿も見られた。
市政府は、4月のピーク時に1日当たり2万人を超していた新規の市中感染者が、5月31日には15人まで減少したことに加え、生産活動の停滞や失業者の増加など経済・社会への影響の大きさを考慮したとみられる。
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