海外観光客巡り「国内需要が先」と吉村大阪府知事

大阪府の吉村洋文知事は２６日、政府の訪日外国人観光客の６月受け入れ再開に向けた動きを巡り「国内需要の喚起が先だ」と指摘した。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを見直すべきだとの認識も改めて示した。大阪府庁で記者団の取材に答えた。

吉村氏は、新型コロナで打撃を受けた観光業界などを念頭に「社会経済を取り戻す支援が必要」と指摘。海外からの観光客受け入れには新たな変異株の国内侵入リスクがある一方で「日本国内では変異株も落ち着いている」として、国内観光を活性化する施策の先行実施を求めた。

また毒性が弱いオミクロン株が世界的な感染の主流になっている状況を念頭に、海外からの観光客を受け入れる場合は、新型コロナを感染症法上で危険度が２番目に高い扱いにしている現状について見直しが必要との認識も示した。