ワシントンホテル、資本金1億円に減資
ワシントンホテルは24日、資本金を従来の13億円から1億円に減資すると発表した。さらに資本剰余金を振り替えるなどして繰越欠損金を解消する。財務を改善するとともに税制上は中小企業となり、節税効果を見込む。6月24日の株主総会に議案としてはかる。
新型コロナウイルス禍で出張や観光に伴う宿泊客が大幅に減り、22年3月期の単独決算は32億円の最終赤字。31億円の繰越欠損金を計上していた。
減資は総会で決議されれば、8月1日付で実施する。減資分の約12億円はまず「その他資本剰余金」に振り替えたうえで、固定資産圧縮積立金2億円の取り崩しとあわせて欠損金を解消する。
23年3月期の売上高は前期比68%増の143億円、最終損益は7億円の赤字を見込む。客室稼働率は23年3月期の第4四半期にコロナ禍前の8割ほどに回復する見通しといい、本業の立て直しとあわせ財務の健全化を急いでいる。