
- 2022年8月、ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクションの初のクルーズ船「エブリマ」がデビューする。
- このクルーズ船は新型コロナウイルスや予算編成の問題で何年もデビューが遅れていた。
- 寿司バー、2階建てのペントハウス・スイート、シガーラウンジもあるというクルーズ船の内部を見てみよう。
好景気に沸くクルーズ業界に、新たに豪華な5つ星クルーズ船が誕生しようとしている

ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー(The Ritz-Carlton Hotel Company)は、新しいクルーズ部門「ヨットコレクション(yacht collection)」を立ち上げ、海上の人気を独占しようとしている

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「水上に浮かぶリッツ・カールトン」 を体験するためには、それほど長く待つ必要はない。2022年、同社初のクルーズ船エブリマ(the Evrima)が就航する

リッツ・カールトンがヨットとクルーズ部門の立ち上げを発表してから5年が経つが、その間にパンデミックが起こった

Source: The Ritz-Carlton Yacht Collection
新型コロナウイルスの影響で何年も遅延し、プロジェクトの予算が5500万ドル(約70億円)も超過したと報道されることもあったが、2022年8月、エブリマはようやくギリシャを巡る7泊のクルーズに出航することになった

このクルーズ船は通常7泊から10泊で運航されるが同じ旅程は二つとないという

Source: Insider, The Ritz-Carlton Yacht Collection
全長623フィート(約190メートル)のエブリマでは、航海中に高級ホテル、リッツ・カールトンならではのもてなしを受けることができる

ちなみに世界最大のクルーズ船は、世界的なクルーズ企業、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(Royal Caribbean Cruises)のワンダー・オブ・ザ・シーズ(Wonder of the Seas)で全長は1188フィート(約362メートル)だ

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リッツ・カールトンによると、エブリマは巨大なクルーズ船というわけではないが、この大きさだからこそ、ギリシャやフランスなどの魅力ある港に立ち寄ることができるという

この洋上の49室の豪華なホテルスイートには約300人の宿泊が可能だ

プライベートテラスとジャグジーが付いた2階建てのペントハウスのようなスイートを想像してみてほしい

このスイートにはバスタブ付きの広いバスルーム、高級アパートメントに匹敵するようなリビングルームがある

エブリマの客室にはすべて海を見渡せるテラスがあり、ベッドはキングサイズのものが設置される

床から天井まで広がる窓と高い天井は、すべてのゲストにぜいたくな時間を約束するものだ

複数のスイートを予約し、より広いオープンコンセプト・ルームを作ることも可能だ

エブリマは高級ホテルブランドとしての評価通り、ぜいたくな時間を約束する

例えば、乗船時には冷たいタオルや冷えたミント水などがあなたに届けられるだろう

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航海中の温かい日には、ジャグジーやインフィニティ・プールで午後を過ごすことができる

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オープンエアの展望デッキ、シガーラウンジ、カクテルバー、ピアノバーなどの共用スペースでくつろぎながら海の上での時間を過ごせる

プライベートテラス付きのスパルームも設置され、ジムにはパーソナルトレーナーも常駐する予定だ

ドイツのザ・リッツ・カールトン・ヴォルフスブルクにあるミシュラン3つ星レストランのシェフが監修するレストラン「S.E.A」も入っている

ヨーロッパの料理を食べる気分にならない人は、その代わりに寿司バーやオープンエアの地中海料理のレストランを選ぶこともできる

各寄港地では現地ガイドによるエクスカーションが実施される予定だ

船内にいたいのならば、この船の「プライベート・ビーチ」で過ごすのもいい

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当然、これらのぜいたくを経験するにはコストがかかる

海上でこのブランドを体験するには当然リッツ・カールトン価格を支払うことになる。2023年2月にフロリダからバハマへ向かう5泊のクルーズには幅広い価格設定があり、最低でも4100ドル(約53万円)からだ

トルコとギリシャを巡る11泊の船旅は1万2500ドル(約160万円)から。より高価なスイートルームを選択するとこの価格の2倍から3倍になる

エブリマはまだ就航していないが、リッツ・カールトンはすでに次の2隻のクルーズ船、イルマ(the Ilma)とルミナーラ(the Luminara)を2024年と2025年に就航させる計画だ

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2022年にクルーズ船ブランドを立ち上げるホテルやホスピタリティ企業はリッツ・カールトンだけではないが、このクルーズ船が最も豪華であることは間違いない

2021年の終わりにはホテルリゾート企業のマルガリータビル(Margaritaville)もクルーズ船の計画を発表しており、2022年5月に就航する予定だという

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(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)