ANA、ラウンジでセット形式の食事 非接触・非対面強化
全日本空輸(ANA)は羽田・成田両空港の国際線ラウンジで、1つのトレーで提供するセット形式の食事サービスを始めた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、なるべく他の利用者らと接触しない形でサービスを受けたいという利用者の要望に応える。通常のビュッフェ形式などでの提供よりも、対面・接触の機会を減らす狙い。和食と洋食の2種類を用意し、季節や時間帯によりメニューを変える。
新しい食事サービス「SUITE DINING(スイートダイニング)」は、大型連休に合わせて4月27日に始めた。ファーストクラスの利用者や、ANAのマイル会員プログラムの最上級会員が利用できるラウンジで提供する。ビュッフェや麺料理といった従来のサービスも継続する。
スイートダイニングは時間帯や季節によって異なる和食・洋食のメニューを提供する。午前11時までは朝食メニュー、それ以降は昼夕食メニューとなる。8月31日まではビーフハンバーグステーキのセットやすしのセットを用意する。同社によると、提供開始後、ラウンジ利用者の4割がスイートダイニングを利用している。
このほか、従来羽田空港の国際線ラウンジに導入していた、乗客のスマートフォンなどで食事を注文できる「お食事オーダーシステム」を成田空港にも広げた。座席などから料理を注文することで、人と接触する機会を減らせる。
渡航制限の緩和で旅行需要が回復すれば、空港ラウンジが混雑することも予想される。ラウンジ内で安心して食事できるようなサービスを整えることで、利用拡大を狙う。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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