広島空港のテナント、合同で求人サイト 採用増へ協力
広島空港を運営する広島国際空港(広島県三原市)は空港に入居するテナントや事業者の人材募集をひとまとめにしたサイトを開設した。飲食店や航空事業者などが既に求人を掲載しており、職場としての空港をアピールし、採用の増加につなげる。同社によるとテナントの求人をまとめたサイトは全国の空港で初めてだという。
サイト上で求人の掲載や応募の受け付けが可能で、運営は同社が担う。各事業者のページでは給与や待遇だけでなく、動画で紹介したりスタッフインタビューを載せたりすることで仕事の内容や魅力を分かりやすく伝えている。採用担当者は「空港を1つの働く場として認識してほしい」と話す。
現段階の掲載は7件。今後は隣接する広島エアポートホテル(同市)のスタッフなどの募集も見込む。新卒採用の掲載も想定し、広島空港の合同説明会の開催も検討しているという。
広島国際空港は新型コロナウイルス禍で2020年度に約73万人まで落ち込んだ旅客数を中期事業計画で25年度に407万人まで増やす目標を掲げている。空港を活性化させるための大きな壁の一つが現場の人手不足だ。広島市内からリムジンバスで約50分かかるアクセスも課題であり、採用環境を整えていく。
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