帝国ホテル、新ホテルは2029年度以降 本館建て替え前に
帝国ホテルは25日、旗艦の「帝国ホテル東京」(東京・千代田)の建て替えに伴う営業継続計画を発表した。隣接地にできる複合ビル内で2029年度以降に高級ホテルを開業するほか、大規模宴会場の運営も担う。31年度から始まる本館建て替え工事前に開業し、顧客との関係継続と従業員の働く機会創出につなげる。
24日には帝国ホテルや三井不動産、NTTなど10社が日比谷・内幸町地区の再開発計画の概要を発表した。約6万5千平方メートルの敷地を3地区に分け、それぞれ40階建て以上の超高層ビル3棟を30年度までに建てる計画。帝国ホテルは、「中地区」の複合ビル内で、新たにNTTグループと共同で宿泊特化型のホテルを開業する。
開業時期は29年度以降を予定する。100室程度の小規模高級ホテルで、「帝国ホテル」とは異なる新ブランドとなる。客室単価など詳細は今後詰める。
中地区の複合ビル内には、三井不と共同で宴会場も展開する。1千平方メートル規模の大宴会場と、300平方メートルの中宴会場。現在の本館では31年度から建て替えが始まるため、工事期間中の宴会需要を継続して獲得したい考えだ。