ロシアがウクライナ侵攻への制裁に対抗して欧州の航空機による領空飛行を禁止したことを受け、フィンランドの航空会社、フィンエアーは8日、関西国際空港とヘルシンキを結ぶ路線を4月末まで運休すると発表した。同路線は2月末まで週3便(往復)で運航していたが、今月2日のヘルシンキ出発便から欠航している。
同様に欠航している成田-ヘルシンキ線は9日のヘルシンキ出発便から週4便で再開し、ロシア上空を避ける迂回(うかい)ルートで飛行する予定。同社は「新航路運航に伴う機材(機体)繰りなどを考慮し、路線の調整を行っている」としている。
同社は当初、新型コロナウイルス感染の収束後を見据え、関空-ヘルシンキ線を今月下旬以降、段階的に増便する計画だったが、ウクライナ情勢を受けて再検討を迫られている。
関空では8日も、アムステルダムからの到着便(KLMオランダ航空)が欠航。欧州便が減少している。