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名古屋市中区栄の読売新聞中部支社旧社屋跡地に1日、ホテル「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」が開業した。ビジネスシーンを想定した利便性と、客室やラウンジのくつろぎやすさを両立させ、商用とレジャー両面の利用を見込む。
1日の開業記念式典で、運営を担う米ホテル大手「マリオット・インターナショナル」のカール・ハドソン日本支社長は「世界からトップビジネスマンが出張で訪れる」と願いを込めた。来賓代表であいさつした在名古屋米国領事館のマシュー・センザー首席領事は「名古屋は可能性を秘めている。米国からの投資は今後も増えるだろう」と期待感を示した
式典は、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底して実施。いずれも名古屋に公館を置く中国の劉暁軍総領事、韓国の朴先哲総領事のほか、愛知県の大村秀章知事、名古屋商工会議所の山本亜土会頭、中部経済連合会の水野明久会長、名古屋市の松雄俊憲副市長らが出席した。
ホテルは名古屋駅地区と栄地区の中間にあって双方へのアクセスも良い。設計・施工を担当した積水ハウスの石井徹・取締役専務執行役員は「中部を盛り上げる存在を目指したい」と語る。
スイートを含む360の客室は、木のぬくもりを感じさせ、リラックスできるデザインだ。壁にはホテルに隣接する堀川の流れをイメージした絵が描かれ、有松絞を使ったクッションや、愛知県内の作家による花器など地元の文化も伝える。
「MICE」と呼ばれる国際会議での利用も想定。宴会場や会議室は最新のAV機器を備え、可動式の壁で広さを調整できる。会議や研修のほか、会食や結婚披露宴にも対応する。
1階のレストラン「クラスト」は地元食材をふんだんに使ったグルメが堪能できる。テレワークにも使えるラウンジではアフタヌーンティーやカクテルが提供される。トマ・ヴィダル総支配人は記者会見で、「ゲストの要望に合わせて設備やサービスを適応できる。名古屋中心部で最もモダンなホテルを様々な用途で使ってほしい」とPRした。