湯村ホテルが民事再生法適用申請 山梨県で今年最大の倒産

帝国データバンク甲府支店は4日、湯村ホテル(甲府市)が、2月28日に甲府地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けたと発表した。新型コロナの影響による倒産。負債総額は約11億円と、山梨県の倒産としては、今年最大となった。

同社は甲府市の湯村温泉郷で「湯村ホテルB&B」を手掛けていた。素泊まり6千円といった値ごろ感もあり、県内外の宿泊客に対応していた。しかし、大手のビジネスホテルチェーンの進出拡大によって売上高が減少し、資金繰りが厳しい状況だった。さらに新型コロナ感染拡大で客足が急減し、民事再生法の適用申請に至った。事業は継続中だ。

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