茨城空港の2021年旅客数18%減 国際線は初のゼロ
茨城空港(茨城県小美玉市)の2021年の累計旅客数が前年比18%減の約25万7700人と、暦年で比較可能な11年以降で最少となった。新型コロナウイルス禍で国内線の運休や減便が相次ぎ、国際線はゼロだった。22年も「第6波」の感染拡大で厳しいスタートとなっている。
国土交通省東京航空局がまとめた。減少は2年連続。過去最多だった19年(約82万2200人)に比べると7割近く減った計算だ。
国内線は21年2月にスカイマークの神戸、札幌、福岡、那覇便が「第3波」で全便運休となり、その後もコロナ感染が広がるたびに減便や運休を実施した。11月以降は全便運航が再開して需要は戻ったが、通年では大幅減となった。国際線は春秋航空の中国便、タイガーエア台湾の台北便が運休中で、20年4月以降、旅客数はゼロが続く。
茨城空港の旅客数は10年3月の開港以来、格安航空会社(LCC)拡大や訪日外国人の増加で増勢が続いたが、20年春からコロナ禍で失速した。22年も各地でまん延防止等重点措置が適用となる中、スカイマークは再び国内線の減便や運休を実施。那覇便は2月末まで一部を除き運休を続けると発表した。
県空港対策課は「感染対策を施しつつ、環境が好転した際には利用促進に努めたい」としている。スカイマークは1日2往復だった神戸便を3月27日~10月29日に3往復へ増便することを決めた。昼間の便を導入し、関西方面への利便性を高める狙いだ。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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