ボーイング「航空機の稼働数、4割がアジアに」2040年
米ボーイングは19日、アジア太平洋地域の航空機市場についてオンライン説明会を開いた。2040年には、需要を測る航空機の数でアジアが4割近くを占めるとし、市場の重要性を強調した。域内の新興国の成長とともに航空機市場も伸びると説明した。小型機の需要がけん引するものの、日本や韓国では大型機の需要も拡大すると指摘した。
ボーイングによると、世界で稼働する航空機の数は40年に19年比9割増の4万9405機に増える。このうちアジアの割合は4割近くとなり、19年の3割に比べて上昇するとの見通しを説明した。
機種別では、小型機の割合が40年には70%となり、19年の64%から伸びるとした。大型機が18%と横ばいのなか、成長のドライバーになる。一方で、日本、韓国、台湾で構成する「北東アジア」市場では今後20年で1360機の新規需要があるうち、大型機が4割以上を占めるとの見通しも示した。