ベトナム、空港に監視カメラ2000台 濃厚接触者など追跡
【ハノイ=大西智也】ベトナムの首都、ハノイのノイバイ国際空港は施設内に2000台の監視カメラを設置した。新型コロナウイルスの感染者が見つかった場合に、濃厚接触者の追跡などに利用する。同空港では国内線の運航が10日に再開しており、厳格な防疫対策を継続する。
国営メディアが報じた。空港施設のすべての出入り口に検温システムを設置し、体温が37.5度を超えた人を見つけ出す。空港利用者がマスクを外していたり、鼻の下に下げたりしている場合には、自動警報システムが該当者に警告を発するという。
ベトナムは感染者だけでなく、濃厚接触者に対しても施設などでの厳格な隔離を義務付けている。出発地の空港などとも連携させ、迅速に濃厚接触者を見つけ出し、感染拡大防止につなげる。
同国ではコロナの感染者が減少傾向になり、10日に国内線が再開した。しかし、出発前のPCR検査や到着地で7日間の隔離が求められるなど条件が厳しいため、需要が低迷。航空会社は採算が確保できないとして旅客便を相次いで運休している。国内のワクチン接種率は2割に達しておらず、国際線再開のメドは立っていない。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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