タイ観光業、第2四半期に55万人が失業=業界団体

[バンコク 29日 ロイター] - 業界団体のタイ観光評議会(TCT)は29日、第2・四半期にタイ国内の観光業界で55万人の雇用が失われたと発表した。
タイではこれまでで最悪となる新型コロナウイルス感染第3波が4月に始まり、外国人観光客の激減で国内支出と旅行が大きな打撃を受けている。TCTの調査によると、旅行会社の34%が一時的に、4%が恒久的に閉鎖した。
また、第2・四半期は観光部門の景況感が過去最低に低下した。ホテルの客室稼働率は第1・四半期の20%から10%に低下。TCTのチャムナン・シーサワット会長は、コロナ禍開始以来観光業界では200万人以上が失業し、そのうち40万人が今年第1・四半期に失職したと述べた。
リゾート地のプーケットで7月1日からワクチン接種済みの外国人観光客を試験的に受け入れる試みが始まり、業界では今年の観光客誘因に期待が出ているが、会長はコロナ禍前の2019年に記録した4000万人のほんの一部しか戻らないと見通した。
会長は、「大半の旅行会社の手元には、最大6カ月分の運用資金しかない。それまでに感染が制御できて経済が改善しなければ、さらに多くの企業が閉鎖される」と述べた。
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