厨房排水にバイオ処理を行いトイレの洗浄水として再利用する中水システムや、客室内での人感センサーによる照明と空調のコントロールシステムなど、1986年の開業当初から、環境保全に積極的に取り組んでいた「ANAインターコンチネンタルホテル東京」。2021年4月1日より、館内に設置した堆肥製造装置で生ごみの堆肥化を行うと同時に、生成した堆肥を農家に販売する取り組みを開始しています。

将来的には、この堆肥を使って栽培された野菜や果物をホテルの食材として取り入れ、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一つとして、食資源の循環につなげていくそう。

堆肥製造装置「エコ・ポスト®」は、食品残さや肉、魚、野菜くずなどの生ごみを攪拌しながら 24 時間で分解、発酵させ、約5分の1の量の堆肥を生成。「ANAインターコンチネンタルホテル東京」では、2019年の平均で1日あたり約1,000kgの生ごみが発生していました。同装置を自社内に持つことで、大幅なごみの排出量削減が実現することから、昨年5月から試験的に導入し、日々経験を重ねることで、より一層良質な堆肥が生成されるよう段階的に進めてきました。

今後も、国連が提唱するSDGs (持続可能な開発目標)を支援し、特に大規模ホテルとして消費量の大きい電気やガス、水の使用量、廃棄物や二酸化炭素の排出量を継続的に監視・抑制しながら、 持続可能な社会の実現に貢献していくとのことです。

近い将来、堆肥を使って栽培された野菜や果物が、どのような料理に生まれ変わって提供されるのか注目です!

ANAインターコンチネンタルホテル東京
tel.03-3505-1111(代表)
東京都港区赤坂 1-12-33
https://anaintercontinental-tokyo.jp