タイ、10月からワクチン接種済みの観光客受け入れ拡大へ

[バンコク 7日 ロイター] - タイ政府副報道官は7日、首都バンコクと主要な観光地を訪れる観光客について、新型コロナウイルスワクチン接種を完了していれば、10月から隔離義務を免除する計画だと明らかにした。
コロナ禍で打撃を受けている主要産業である観光のテコ入れが狙いで、10月1日からバンコクのほか、パッタヤ、パンガー、サムイ島、クラビーといった観光地にアクセスしやすくなる。これら地域を含め、10月からは10県でワクチン証明を持つ観光客を受け入れるという。
タイは1年前からビザ手続きを厳格にし、訪問者、帰国者全員に政府公認の施設における14日間の隔離を義務付けている。
リゾート地のプーケットでは、新たな措置の試験運用として、7月からワクチン接種が完了した観光客の受け入れに入る。これに先立ち、大半の地域住民への接種完了を目指しているという。他の地域ではまだ集団接種が開始されていない。
観光産業はタイの主要な収入源かつ雇用先で、2019年に受け入れた観光客は過去最大の3990万人、観光客による支出は1兆9100億バーツ(613億2000万ドル)だった。
一方、昨年の観光客数は670万人にとどまった。

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