マリオットと積水ハウス、大阪に新ホテル「W Osaka」
米マリオット・インターナショナルと積水ハウスは16日、大阪・ミナミの御堂筋沿いにホテル「W Osaka(ダブリューオーサカ)」を開業した。米ニューヨーク生まれのラグジュアリーホテルで、日本では初展開。施設外観のデザインは建築家の安藤忠雄氏が監修した。新型コロナウイルス感染拡大でインバウンド(訪日外国人)の需要が見込めないなか、国内の富裕層やビジネス客の利用を見込む。
同ホテルのコンセプトは「大人の遊び場」だ。外観は黒を基調にした落ち着いたデザインだが、施設内は色とりどりの発光ダイオード(LED)ライトなどを使って華やかな内装を施した。積水ハウスが建物を所有し、マリオットが運営する。
全337室に道頓堀のネオンライトをイメージした装飾を施し、滞在中も街のにぎわいを感じてもらえるようにした。アルコールやジュースなど32種類の飲料も各部屋に備えた。50室のスイートルームのなかには200平方㍍の客室もあり、国内ホテルでは珍しいDJブースを設けた。
近藤豪総支配人は「御堂筋沿いという立地や大阪の文化を生かして、単なるホテルとしてではなく、全国から足を運んでもらえるような目的地となりたい」と意気込みを示した。積水ハウスの仲井嘉浩社長は「スタイリッシュな外観とは対照的な華やかな内装は、大阪商人の粋な遊び心を体現しており、パワフルな大阪にぴったりの個性的なホテルだ」と説明した。