志摩マリンランドが飼育しているフンボルトペンギンのひな(志摩マリンランド提供)

志摩マリンランドが飼育しているフンボルトペンギンのひな(志摩マリンランド提供)

  近畿日本鉄道と近鉄レジャーサービスは29日、マンボウの飼育で知られる水族館「志摩マリンランド」(三重県志摩市)の営業を3月末で休止すると発表した。


 志摩マリンランドは、1970年開業で、海洋生物を展示。海女による餌付け実演なども行っている。2019年度は15万人の入場者があった。近鉄レジャーサービスは、建物や施設の老朽化が著しく「これ以上の維持管理は困難と判断した」としている。

 環境省は、13年から亀岡市に生息する国の天然記念物アユモドキの飼育を、志摩マリンランドに委託している。同省近畿地方環境事務所による生息域外保全の一環で、同事務所は「休止は初耳。他の水族館でもアユモドキを飼育してもらっており、種の保存に関し、休止の影響はないだろう」と話している。