群馬の温泉地、GWの1日平均宿泊客10%減 日並びや人手不足響く

群馬県はゴールデンウイーク(GW)期間中の県内主要温泉地の宿泊客数を発表した。温泉地8カ所の1日平均は1万6302人で前年に比べて10%減った。従業員不足に加え、連休の日並びが悪く平日の宿泊者数が伸びなかったことなどが響いた。
4月29日から5月6日の8日間(2024年は10日間)の宿泊客数は13万419人だった。客室稼働率は前年比5ポイント減の72%にとどまった。
温泉地で1日平均が伸びたのは草津温泉で1%増の6932人。県観光リトリート推進課の担当者は「入り込みに力を入れており、好調を維持している」と話す。水上温泉郷は28%減の3297人で、稼働率も61%と前年に比べて3ポイント以上落ち込んだ。従業員不足による宿泊受け入れ制限などが響いた。
県内の主な観光施設33カ所の集客数は1日平均11万4800人。前年より5%増えた。県は晴天やインターネット発信の強化などが奏功したとみている。ネモフィラが見ごろだった国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)のGW期間中の入園者数が前年から2割増えるなど、東京圏から日帰り可能な比較的近い北関東の観光地が人気を集めたようだ。
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