東急の26年3月期、純利益微増の800億円 ホテル堅調
東急は14日、2026年3月期の連結純利益が前期比微増の800億円になる見通しだと発表した。交通やホテル・リゾート事業の需要が引き続き堅調に推移する。売上高にあたる営業収益は同2%増の1兆720億円となり、増収増益を確保する見込み。
営業利益は前期比3%減の1000億円を見込む。外出需要を取り込み鉄道の輸送人員は増えホテルの客室単価や稼働率も上がるとみるが、不動産で分譲マンションの販売戸数が減り利益を押し下げる。
年間配当は前期に比べ1株あたり4円増やして28円を予定する。期中に100億円を上限とする自社株買いも実施する計画だ。
同日発表した25年3月期の連結決算は、営業収益が前の期比2%増の1兆549億円、営業利益が9%増の1034億円、純利益が25%増の796億円だった。ホテル・リゾート事業などが好調で利益を押し上げたほか、減損損失などの縮小もあり過去最高益となった。