トキエアとFDA、新潟空港発着の新路線開設 神戸と札幌

地域航空会社で新潟空港が拠点のトキエア(新潟市)と地域航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は30日、同空港発着の新路線をそれぞれ開設した。トキエアは神戸空港との間を月、金、土、日曜に1日1往復し、FDAは札幌(新千歳)線を毎日2往復運航する。新潟と関西・西日本や北海道との交流拡大につなげる。

30日は初便に先立ち、記念式典を新潟空港でそれぞれ開いた。トキエアのセレモニーで長谷川政樹社長は「神戸空港を盛り上げて関西と新潟の交流のパイプを太くしていきたい」と意気込みを述べた。新潟市の野島晶子副市長は「関西各地を訪れる新潟市民・県民の移動の利便性がさらに高まる。関西からもより多くのお客様にお越しいただきたい」と話した。初日は往復とも約7割の搭乗率だった。

神戸線は同社4路線目だが、新潟―仙台線は30日から運休(25年7〜8月の夏休み限定で運航予定)した。長谷川社長は記者団に、路線拡大に関して「(佐渡線就航に向けた)トレーニングを4月から始めたい」と話した。

FDAの式典で楠瀬俊一社長は「札幌(新千歳)線で(新潟空港発着は)3路線になる。新潟の皆様に絶大なサポートを頂戴して路線を拡大できた」と感謝を述べた。新潟県の鈴木康之副知事は「県として市町村や経済団体と協力して利用促進に努めていく」と語った。同路線は日本航空との共同運航(コードシェア)便となる。
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