無許可開設で20年営業 札幌の動物園「ノースサファリサッポロ」が9月末に閉園へ

閉園する方針を公表した民間動物園「ノースサファリサッポロ」の看板=2月、札幌市南区
閉園する方針を公表した民間動物園「ノースサファリサッポロ」の看板=2月、札幌市南区

札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」が必要な許可を得ずに開設された問題で、運営会社「サクセス観光」(同市)は10日、9月末までに閉園する方針を、園のホームページ上で公表した。「法令上の問題を重く受け止め、決定した」としている。

同社はホームページで「突然のご報告となり、心よりおわび申し上げる」と謝罪。飼育する動物の今後については「適切な環境での管理を継続するため、慎重に対応を進めている」と説明している。

動物園は2005年に開業。敷地全域が土地の開発や建築が制限される「市街化調整区域」にあり、飼育施設などの建設には事前に市の許可が必要となる。市は04年に違法な建築を確認し、行政指導を繰り返してきたが、建物は増え続けた。

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