沖縄24年観光客、17%増の966万人 コロナ禍前の95%に

沖縄県が発表した2024年の入域観光客数は、前年比17%増の966万1500人だった。新型コロナウイルス禍前で、これまで最多の1016万3900人が来訪した19年の95%の水準まで回復した。過去3番目の多さだった。
国内客は753万6000人で、これまで最多だった23年を4%(28万7200人)上回った。コロナ禍前の19年比でも4.2%(30万2100人)増だった。
国内客が最多を更新するのは2年連続。夏場のハイシーズンに台風などの大きな影響を受けず、航空会社の臨時便、増便により旅行需要を取り込んだ。県では「円安の影響か、海外より沖縄を旅行先に選ぶ国内客が増えたようだ」(観光政策課)と分析する。

外国客は98万人あまりだった23年と比べ2倍超の212万5500人となった。国際航空路線やクルーズ船の再開・新規就航が進んだため。一方で、中国本土便など一部航空路線やクルーズ船の運休の影響が残り、19年比では7割程度にとどまる。
県は25年の見通しについて、大型クルーズ船の寄港が多く予定されているほか、航空路線の新規就航・増便も続くと指摘、「引き続き堅調に推移する」としている。
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