米ボーイングが新株発行で1兆円超調達へ、業績不振で財務悪化 米メディア報じる

離陸するデルタ航空のボーイング757=2011年1月、米フロリダ州タンパ(AP=共同)
離陸するデルタ航空のボーイング757=2011年1月、米フロリダ州タンパ(AP=共同)

米航空機大手ボーイングが新株発行で少なくとも100億ドル(約1兆4900億円)を確保する方向で調整していることが15日、分かった。米メディアが報じた。機体の品質問題に伴う業績不振に加え、ストライキ長期化により財務状況が悪化していた。新株や社債の発行などで、今後3年間で最大250億ドルを調達する可能性があるという。

ボーイングは機体の品質問題で受注が落ち込むなどして業績が悪化。さらに9月に始まった米国内でのストも終結が見通せていない。新株発行などについて声明で「手元流動性を確保するための対応だ」と説明した。

ストを巡っては、執行部と会社側で暫定合意した労働協約案を労働組合が否決し、9月13日からストに突入した。米西部ワシントン州シアトル郊外の工場などが操業を停止し、小型機「737MAX」といった機体の製造に影響が出ている。(共同)

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