静岡県、11月からアプリ活用し観光支援 夏の台風打撃で

静岡県は11月5日から独自に観光誘客企画を始めると8日発表した。県公式観光アプリを使った賞品付きのスタンプラリーやバスを使った団体旅行への支援を進める。今夏に台風10号の接近や南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)などで打撃を受けた観光業界の支援策として秋から冬にかけての観光需要を喚起する。
「行くなら、今なの!静岡トク旅」と題し、12月20日まで2カ月弱の期間限定で実施する。既存の予算事業を使い約7000万円を充てる。観光アプリ「TIPS(ティップス)」を使って県内の観光施設を巡ると抽選で2000人に5000円の宿泊券を送る。団体客へのバス利用には1台当たり3万円を支援する。
御殿市出身のインフルエンサー、なえなのさんをPR役に起用し企画の認知度を高める。同時期に、静岡も舞台になったアニメ「ゆるキャン△」の「聖地巡礼」でオリジナルステッカーを配るスタンプラリーなどのイベントも仕掛けて周遊を促す。