富士山の山梨県側通行料 障害者と修学旅行や遠足の小中高生は免除

富士山頂を目指す登山者で混雑する吉田口登山道=令和5年9月、山梨県富士吉田市
富士山頂を目指す登山者で混雑する吉田口登山道=令和5年9月、山梨県富士吉田市

山梨県は17日の県公報で、今夏から富士山の山梨県側登山道「吉田ルート」で支払いを義務化する通行料2千円について、障害者と修学旅行生らは支払いを免除すると告示した。対象は障害者とその介護者、修学旅行や遠足で訪れた小中高校生。県内の学校に限り、引率者も免除する。

通行料徴収は3月の県議会で成立した県条例に基づく。混雑回避を図る狙いで、収入は安全対策に充てる。現行の任意で原則千円としている保全協力金とは別に集め、1人当たりの負担は最大3千円となる。

県などは同日「富士登山オフィシャルサイト」で、規制策の詳細を正式公表。5合目にゲートを設け、午後4時から午前3時まで、山小屋宿泊者以外の通行を制限。1日当たりの登山者は4千人を上限とした。

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