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国土交通省東京航空局は、新千歳空港の管制塔を新設する。運用開始から30年以上たつ現在の管制塔より約40メートル高い約105メートルとなり、2028年9月に完成予定。これに合わせ、隣接する千歳基地の航空自衛隊が一括で行ってきている管制業務に、国交省の航空管制官も参加する方向で検討が進められている。
現在の管制塔は1988年に運用が始まった。今回は老朽化した機器の更新に加え、空港の発着能力の拡大を図るため新設を決めた。
今の管制塔から南に約700メートル離れた空き地に建設する。総工費は約85億円。26年4月から工事を始める計画だ。なお、実際の運用開始は、新たな管制塔が完成し、管制官の習熟期間を経た後になる。
国交省の管制官も参加する新たな管制のあり方について同省では、「新千歳空港における航空自衛隊の長年のノウハウもあり、どういった形がいいかを検討中」としている。
国内空港の管制塔は、現在、羽田空港が約116メートルで最も高い。27年度には、成田空港でも約120メートルの新塔が完成する予定。新千歳は完成後、国内で3番目の高さになる見通しとなっている。