九州の外国人入国者数、2月は34万人 過去最高に迫る
九州運輸局は22日、2月の九州への外国人入国者数が34万1619人(速報値、船舶観光上陸者数を除く)だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の2018年同月(31万2460人)を9%上回り、単月の過去最高を記録した19年1月(34万3560人)に迫る水準に回復している。
あわせて発表した23年の外国人入国者数(確定値)は318万7635人と、18年比38%減だった。クルーズ船などの「船舶観光上陸」が7万2559人と同95%減で、回復の足かせとなっている。航空便などの「通常入国」に限ると23年(311万5076人)は18年比で14%減となったが、日韓関係が悪化した19年(310万7270人)は上回った。
九州運輸局は同日、23年の九州の外国人宿泊者数がのべ804万7000人(速報値)だったと発表した。18年(823万1000人)とほぼ同水準に回復している。県別にみると福岡が18年比41%増と唯一コロナ前を上回り、宮崎(同65%減)や佐賀(同62%減)は伸び悩んでいる。