米ボーイング、フリーキャッシュフロー目標達成時期先送り

米ボーイング、次期CEOは外部人材起用か 安全性の信頼回復へ
 3月25日、航空機大手の米ボーイングの取締役会は、デビッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)の後任探しに着手した。写真は同社のロゴ。フランスのル・ブールジェで昨年6月撮影(2024 ロイター/Benoit Tessier)
[20日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング(BA.N), opens new tabのブライアン・ウエスト最高財務責任者(CFO)は20日、2025年または26年までに通年で約100億ドルのキャッシュフローを創出する目標の達成時期を先送りすると明らかにした。24年第1・四半期のキャッシュバーン(現金燃焼)が従来予想を上回ったため。
「737MAX9」が1月5日、飛行中に側壁が吹き飛ぶ事故が発生したことを受けて米連邦航空局(FAA)は737の生産制限を課しており、ウエスト氏は737の月間生産機数は制限で上限となっている38機より少なくなると説明した。
ウエスト氏は「737の計画を抑制する決定をしたのはわれわれだ。今後数カ月にわたり、その影響を感じるだろう」と述べた。
ウエスト氏は、第1・四半期の現金燃焼は40億─45億ドルで「1月に計画していたよりも増える」と言及。航空機の納入数の減少と商用機部門の生産量の減少、運転資金の圧迫が重なった。
ボーイングの株価は寄り付き前の時間外取引で約1%下落した。

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