米サウスウエスト、最終赤字予想 ボーイング事故の余波
【ニューヨーク=弓真名】米格安航空会社(LCC)のサウスウエスト航空は12日、2024年1〜3月期の最終損益が赤字になる見通しを発表した。航空機大手ボーイングの小型機事故によって、同社に発注していた航空機の納入数が予定よりも減り、運航規模を縮小するためという。
サウスウエストは、航空機の納入減をうけて24年後半から運航規模を抑える。パイロットや客室乗務員の新規採用を停止した。
サウスウエストは24年1〜3月期の最終損益が赤字になるという。運航実績の指標である「有効座席マイル当たり収入(RASM)」が前年同期比で横ばい〜2%増と、従来予想の2.5〜4.5%増から引き下げた。納入減に加えて、レジャー旅行の需要が予想より弱いことも業績の重荷となっているという。
12日の株式市場でサウスウエスト株は前日終値から16%下落する場面があった。
ボーイングは、24年のうちに737MAX8を58機納入する予定だったが、46機に減らす。ボーイング製の小型機737MAX9で1月初旬、ドアを覆うパネルが飛行中に外れる事故があり、米連邦航空局(FAA)が737MAXシリーズの増産を認めないと発表したことが影響している。
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