今春の花見は「安近短」? 平均予算額は6872円となり、昨年に比べ0・9%減少

花見客でにぎわう目黒川の桜並木=2023年3月、東京都目黒区(斉藤佳憲撮影)
花見客でにぎわう目黒川の桜並木=2023年3月、東京都目黒区(斉藤佳憲撮影)

調査会社インテージ(東京)が13日発表した今春の花見に関する調査で、花見を予定する人の平均予算額は6872円となり、昨年に比べ0・9%減少した。物価高と円安が予算に影響するとの答えは57・8%に上り、出費や遠出を控える「安近短」の傾向があると分析した。物価上昇に伴う節約志向は春のイベントにも及んでいる。

同社担当者は「前年同期より物価が上がっているのに、予算がほぼ横ばいなのは実質的な引き締めと言える」と指摘した。

調査は2月15~19日に全国の15~79歳の2500人にインターネットで行った。花見を予定するのは昨年から3・2ポイント増の34・5%だった。

花見の場所(複数回答)を尋ねたところ「昼間に近場」が73・1%と最多で2・9ポイント伸びた。一方、名所への日帰り旅行やドライブは1・4ポイント減の13・5%、宿泊を伴う旅行やドライブは3・7%で0・6ポイント減った。

物価高と円安の影響についての質問は「かなりある」が11・7%、「ややある」が46・1%だった。

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