ポケトーク、25年の上場発表 海外や法人事業を強化
携帯翻訳端末事業を手掛けるポケトーク(東京・港)は8日、上場準備を始めたと発表した。みずほ証券を主幹事に選んだ。2025年中に上場申請して新規株式公開(IPO)を目指す。海外や法人事業を強化する。
東京証券取引所のプライム市場を想定している。上場時の時価総額は約1000億円になるとみられる。投資家の評価が高ければ米ナスダック市場への上場も視野に入れる。
親会社でパソコン向けソフトウエア販売のソースネクストはポケトーク上場に当たって保有株の一部を売り出すが、過半数の株式を保有し続けて連結子会社にとどめる。ポケトークは新株を発行し、調達資金を研究開発や人材確保などにあてる。
ソースネクストは17年に携帯翻訳端末事業を始め、22年にポケトークを分社した。日本のほか米欧、東南アジアなど世界で販売しており、累計100万台を出荷した。
日本では主に観光施設の外国語対応などインバウンド(訪日外国人)向けに普及している。足元では海外事業も好調だ。特に米国では移民が増えて公的機関などで多言語対応の需要が急増し、業績が伸びているという。