大和ハウス子会社、埼玉・大宮に複合施設 ホテルが開業
大和ハウス工業の子会社で商業施設の開発・運営などを担う大和ハウスリアルティマネジメント(東京・千代田)はこのほど、JR大宮駅(さいたま市)の西口近くに複合施設の「アドグレイス大宮」を竣工した。同施設の14〜22階にはホテルが入居し、5日に開業する。
埼玉県内では初出店となる「ダイワロイネットホテル大宮西口」の主なターゲットはビジネスマンだ。さいたまスーパーアリーナ(同市)など、大規模な見本市やイベントの会場が近い立地特性を生かす。旅行などで訪れた家族連れの利用しやすい部屋も用意する。
46平方メートル以上で、1〜4人で利用する「ジュニアスイート」は6室ある。マッサージチェアや電子レンジ、2ドアの冷蔵庫などの設備がそろう。訪日外国人(インバウンド)の長期滞在ニーズにも応える。
最上階は約90メートルで、埼玉県内のホテルでは最高層という。一部の部屋では晴れの日に、秩父連山や浅間山、東京スカイツリーなどを見渡すことができる。
施設の7~12階はオフィス向けの階層だ。1フロアあたり約1716平方メートルで、空間には柱を設けない。入居企業は人数や用途に応じたレイアウトの調整をしやすい。
災害対策も充実しており、停電時にも約72時間にわたり電力を供給する非常用発電機を備える。コンビニエンスストアやドラッグストア、クリニックなども順次開業予定だ。