「城下町ホテル」4か所目 伊賀・きょうオープン 江戸末期古民家 風情残し

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

ホテルに改装された「筒井邸」(いずれも伊賀市上野中町で)
ホテルに改装された「筒井邸」(いずれも伊賀市上野中町で)
「スイート」の座敷。芭蕉ゆかりの歴史を踏まえ、庭に松が植えられている 虫籠窓から通りを眺められる寝室
「スイート」の座敷。芭蕉ゆかりの歴史を踏まえ、庭に松が植えられている 虫籠窓から通りを眺められる寝室
「スイート」の座敷。芭蕉ゆかりの歴史を踏まえ、庭に松が植えられている 虫籠窓から通りを眺められる寝室
「スイート」の座敷。芭蕉ゆかりの歴史を踏まえ、庭に松が植えられている 虫籠窓から通りを眺められる寝室

 伊賀市中心部の空き家を改修し、宿泊施設として再生する「NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町」事業で、4か所目となるホテルが完成し、5日にオープンする。同市上野中町にある江戸末期建築の古民家を再生したもので、市の担当者は「観光客が最も歩くエリアなので、完成を待望していた。にぎわい作りにもつながる」と期待している。(北島夏記)

 ホテルに生まれ変わったのは「筒井邸」。 醤油しょうゆ の醸造を営んでいた筒井家の邸宅で、1861年から64年の間に建てられた。市が出資する特別目的会社「NOTE伊賀上野」が借り受け、昨年5月に改修工事に着手。工費は約8300万円で、2000万円を市が補助した。

 客室は3室あり、それぞれ別棟になっている。このうち定員4人の「スイート」(木造2階建て117平方メートル)は、欄間、 釘隠くぎかくしはり など江戸期の風情を残して改装した。筒井邸が建つ前は俳人・松尾芭蕉の門人の邸宅があり、芭蕉がここで松を題材とした句を作ったと伝わることにちなみ、部屋に面した庭に松を植えるなど、歴史を踏まえた趣を演出。2階にある寝室の 虫籠窓むしこまど からは本町通りを眺められる。

 他の2室(定員各2人)も、太い梁や旧倉庫の壁を残したり、中庭を設けたりして、江戸期の雰囲気を体感できる。

 同事業では、第1期として3か所(計10室)が2020年11月~21年5月に開業。昨年10月までの3年間で約1万人が宿泊し、週末はほぼ満室が続いているという。第2期では、今回の筒井邸に続き、同市上野田端町にある古民家を改装中で、夏には開業する見通し。

三重の最新ニュースと話題
スクラップは会員限定です

使い方
「地域」の最新記事一覧
記事に関する報告
5104971 0 ニュース 2024/03/05 05:00:00 2024/03/05 05:00:00 2024/03/05 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/03/20240304-OYTNI50083-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)