JAL労組、ベア1万5000円要求 過去最高額
日本航空(JAL)で最大の労働組合であるJAL労働組合は1日、2024年の春季労使交渉でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分を月額1万5000円とする要求を会社側に提出した。要求額は過去最高になる。23年は月額6000円を要求し、会社側がこれを上回る7000円を回答した。
一時金は夏と冬のそれぞれの基本給2カ月分に業績分を上乗せし、年間...
賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。