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ルフトハンザ航空にEUが異議告知書送付か、ITA出資巡り-関係者

  • 問題となっているのはイタリアのITAエアウェイズへの出資
  • 異議告知書は3月下旬に当たる復活祭の休日前に送付の可能性

ドイツのルフトハンザ航空によるイタリアの航空会社ITAエアウェイズへの3億2500万ユーロ(約530億円)出資について、欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は取引で生じる競争法上のリスクを列挙した異議告知書を発行する準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ITAは経営破綻したアリタリア航空を引き継いだ航空会社。

  当局から指摘された一連の競争法上の懸念を解消しない限り、ITAへの出資は欧州委から承認を得られない恐れがある。

  正式な警告である異議告知書は3月下旬に当たる復活祭の休日前に送付される可能性がある。同関係者は手続きが非公開であることを理由に匿名で語った。

  救済計画の条件に基づきルフトハンザはまず、破綻したアリタリア航空を引き継いだITAの持ち分41%をイタリア政府から取得する。ルフトハンザには後日、残りの持ち分を取得する選択肢がある。アリタリアは2021年に正式に運航を停止した。

  欧州委が審査の最終決定を下す期限は6月6日。

  ルフトハンザと欧州委はコメントを控えた。ITAの広報担当者はアリタリアとの分離を強調し、ITAが昨年67%増収を達成したことに言及した。

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原題:Lufthansa Faces EU Warning Shot Over $350 Million ITA Deal (1)(抜粋)

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