菅義偉前首相、温泉のユネスコ登録へ「政府全力を」
自民党の菅義偉前首相は14日、都内で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への「温泉文化」の登録をめざす署名活動に参加した。「外国人をひきつける日本の魅力として欠かせないのが温泉だ。登録に全力で政府として取り組まなければならない」と述べた。
新型コロナウイルスの感染が落ち着き、インバウンド(訪日外国人)の需要が復活した。菅氏は「観光産業は今こそ攻勢をかけるべきだ」と主張した。会合には自民党の観光産業振興議員連盟の岩屋毅会長も出席した。
政府は2023年の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に「我が国固有の温泉などの観光資源・文化資源の連携による磨き上げを図る」と記した。
ユネスコ登録を巡っては群馬県の山本一太知事らによる「知事の会」も立ち上がった。「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会の亀岡勇紀専務理事は26年の国内候補選定を経て最短で28年の登録実現を掲げる。