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能登半島地震

2024年1月1日、石川県能登地方で最大震度7を観測する地震がありました。同地方では、23年5月に最大震度6強の地震が発生しています。

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「能登半島応援のため来て」自粛ムードで金沢以南の観光客減

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人影がまばらな山中温泉の「ゆげ街道」=石川県加賀市で2024年2月5日午前11時7分、国本ようこ撮影
人影がまばらな山中温泉の「ゆげ街道」=石川県加賀市で2024年2月5日午前11時7分、国本ようこ撮影

 能登半島地震を受け、被害が比較的小さかった金沢市をはじめ石川県南部で観光客が減少している。観光関係者は「経済を回すことで能登を応援できる」と客足の回復を願っている。

 2月5日午前。被害が甚大な奥能登(珠洲(すず)市、輪島市、能登町、穴水町)からおおむね100キロ以上離れた加賀市・山中温泉のメインストリート「ゆげ街道」に人影はほとんどなかった。九谷焼などを扱う店を営む女性(62)は「いつもは宿のチェックアウト後にお土産を求める人が歩く時間だけど……」。共同浴場「菊の湯」で番台に座っていた岡崎容子さん(70)は「今年は雪が少ないからもう少し来てもらえると思ったけど、土日も閑散としている」と嘆く。

 山中温泉観光協会の桂田史朗会長(58)によると、協会加盟の16の旅館やホテルの予約は、1月分は45%がキャンセルされた。2月分と3月分も37%がキャンセル。「地震が怖い」との声を聞くといい、観光は不謹慎として自粛する人も多いとみられる。「山中温泉は配管がずれた所があった程度だが、能登の状況が石川全体のイメージになっている」と桂田会長。3月16日に北陸新幹線の金沢―敦賀(福井県)間が延伸開業するだ…

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