中国、春節前の移動ピークに 景気低迷で訪日爆買いも限定的か

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春節を前に多くの旅行客でにぎわう北京西駅=北京市で2月7日、岡崎英遠撮影
春節を前に多くの旅行客でにぎわう北京西駅=北京市で2月7日、岡崎英遠撮影

 中国で10日から春節(旧正月)の長期休暇に入るのを前に、帰省や旅行など市民の移動がピークを迎えている。中国政府は今年の春節期間中に移動する人が「過去最多」とアピールするが、自家用車での移動が増えるなど景気低迷に伴う節約志向が透けてみえる。日中関係の影響もあり、訪日客の殺到もなさそうだ。

 7日午前、北京市の北京西駅は大荷物を抱えた人々で混雑していた。湖北省へ帰省するという女性会社員(37)は「3年ぶりに両親に会える。実家でゆっくりしたい」と笑顔で話した。

 今年の春節休暇は例年より1日長い8日間。中国政府は、春節休暇を含む前後の40日間に移動する人が過去最多の延べ90億人になると予測する。鉄道、航空機、バスなどの旅客数は同18億人で、その他の同72億人は自家用車による移動と推計。自家用車での移動は前年比で2倍以上となる。中国では大型連休に高速道路の通行が無料となることも、車利用の増加に拍車をかけているとみられる。

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