沖縄県、観光人材確保へ5億円緊急対策 24年度予算案
沖縄県は7日、一般会計で8421億円となる2024年度予算案を発表した。23年度当初予算に比べ2%減。新型コロナウイルス対策関連予算が減少したことから6年ぶりに前年度の当初予算を下回ったが、コロナ前の19年度当初比では15%増の水準となる。新たに観光業を支える人材不足への緊急対策事業として5億7500万円を計上した。
観光振興に向けてはアドベンチャーツーリズムなど付加価値の高い観光資源の開発を支援し、世界各地から富裕層を呼び込む事業として新規に1億8000万円を盛り込んだ。企業集積の促進に向けた新規事業ではバイオ関連産業の振興支援に3400万円を確保したほか、各種実証実験をサポートする事業に2400万円を計上した。スタートアップ支援の予算も1億6000万円に拡充する。
このほか電気・ガスをはじめ医療、教育まで含めた物価高騰対策として29億円を計上、離島住民の交通コスト負担軽減にも28億円を充てる。また、路線バスを終日無料にする日を複数回設け、利用促進を促す事業に2億1400万円を新規に計上した。