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県の「三陸ジオパーク推進本部会議」が5日、県庁で開かれ、今後の取り組みの方向性として、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の「世界ジオパーク」認定を目指す方針を確認した。
岩手と青森、宮城の3県にまたがる三陸ジオパークは、地球の成り立ちや仕組みが分かる地形などを有した地域として、2013年に「日本ジオパーク」に認定された。昨年12月の再認定(期間4年)を受け、地域内でのさらなる理解促進や、国内外からの交流人口拡大を図るため、「世界」認定に向けた取り組みを進めることとした。
今後の方向性については、〈1〉ジオサイト(見どころ)専門家の分析・検証による地質資源の国際的価値の可視化〈2〉ジオパークによる地域づくりへの住民参加を通じたコミュニティー活性化〈3〉魅力発信による観光客や研究者の呼び込みと地域経済の好循環実現――の3点を掲げる。
世界ジオパークは、日本国内で10か所が認定されている。土沢智・ジオパーク推進課長は「10年やってきた取り組みを次のステージに進めたい」としている。