「ここ1カ月、接触事故等が多発」、斉藤国交省が航空機トラブルに懸念

斉藤鉄夫国土交通相は2日の閣議後会見で、今年に入って国内空港で航空機の事故・トラブルが相次いでいることについて、「私も正直、ここ1カ月は接触事故等が多発していると感じている」との懸念を示した。

羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突して炎上した事故から2日で1カ月となるが、前日の1日には大阪(伊丹)空港の駐機場で全日空機同士の翼が接触するトラブルが起きた。

1月16日には北海道の新千歳空港で離陸前の大韓航空機が隣に止まっていたキャセイパシフィック航空機と接触するなど、事故・トラブルに歯止めがかかっていない。

国交省は羽田衝突事故の再発防止に向けて、1月19日に外部有識者を含む対策検討委員会の初会合を開催。今後は月1~2回のペースで開き、今夏の中間とりまとめを目指す。斉藤氏は「ハード・ソフト両面でさらなる安全安心対策の検討を進めていく」と強調した。

羽田衝突事故を巡っては、同空港が世界有数の過密ダイヤで運営されている点を指摘する声もある。斉藤氏は「議論の中ではそういうことも踏まえながら、今後検討させていただきたい」と述べた。

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