伊丹空港で全日空機同士が接触、けが人なし
1日午前10時10分ごろ、大阪国際(伊丹)空港の国内線の駐機場で、全日空機同士の翼が接触した。全日空などによると、接触したのはいずれもボンバルディアDHC8-400型で、大阪発松山行き1637便(乗客69人、乗員4人)と福岡発大阪行き422便(乗客65人、乗員4人)。けが人はなく、火災や燃料漏れもなかった。同社などが接触した原因や詳しい経緯を調べている。
管制官の指示で駐機場付近に待機していた1637便の右翼と、空港に着陸し駐機場に入ろうとしていた422便の右翼がこすれた。1637便は機体を変更して出発したが、この影響で、大阪を発着する全日空の計10便が欠航した。
1月2日には羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し、海保機の5人が死亡した。同16日には北海道の新千歳空港で、離陸前の大韓航空機が隣に止まっていたキャセイパシフィック航空機と接触した。
北海道に向かう予定という大阪府豊中市のパート従業員の50代女性は「飛行機は逃げ場がないので事故がないようきちんとお願いしたい」と表情を曇らせた。高知県に向かう飛行機の出発が遅れているという男性会社員(53)は「年明けから事故が多い印象だ」と語った。〔共同〕