静岡空港の23年12月搭乗者数、30%増 国際線が好調
静岡空港(静岡県牧之原市)の利用が回復している。同県がまとめた2023年12月の搭乗者数は22年12月比30%増の3万9242人だった。ソウル線の好調で大幅増となった。搭乗率は上海線を除いて国内線・国際線ともに高い水準で、全日本空輸(ANA)は札幌や沖縄線の通年運航再開を決めた。
搭乗者数の内訳では、国内線が9%減の2万7592人だった。政府の観光振興策「全国旅行支援」がなくなったことや、提供座席数の減少でマイナスとなった。国内線の搭乗率は65%。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の出雲線や沖縄線、ANAの新千歳線の搭乗率は12月として過去最高となった。
国際線は2路線で計1万1650人が利用した。チェジュ航空のソウル線は12月として過去最高の搭乗率(89%)と搭乗者数(1万442人)を記録した。国内線と国際線の合計の搭乗率も69%と最高だった。ただ上海線は43%と、上昇基調にはあるものの引き続き厳しい。中国の他路線や台北線は運休・欠航が続く。
ANAはこのほど24年度の事業計画をとりまとめ、静岡と札幌・沖縄を結ぶ路線について7月1日から1日1往復の通年運航にすると発表した。静岡空港発着路線の通年運航は5年ぶり。通年運航の再開に先立ち、4月26日〜5月6日の大型連休(ゴールデンウイーク)も運航する。
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