EU、伊航空売却を調査 ルフトハンザの取得計画

ドイツ・フランクフルトの空港に駐機されたルフトハンザ機(ロイター)
ドイツ・フランクフルトの空港に駐機されたルフトハンザ機(ロイター)

欧州連合(EU)欧州委員会は23日、経営破綻した旧アリタリアが前身の国営航空会社「イタリア・トラスポルト・アエレオ」(ITA)の株式の41%をドイツ航空大手ルフトハンザグループが取得する計画に関し、競争の制限につながる恐れがあるとして調査を始めたと発表した。

ルフトハンザとITAは、ドイツなどの中欧とイタリアを結ぶ路線で競合しており、欧州委はルフトハンザがITAの大株主となって経営に影響を及ぼすようになった場合に両社の競争が阻害される恐れがあると指摘。イタリアと日本や北米、インドを結ぶ長距離路線についても競争が緩和する可能性があるとした。

ルフトハンザは昨年5月、ITAの株式取得でイタリア経済財務省と合意したと発表した。(共同)

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