英IHG、大阪にホテル3軒開業 「数年で国内倍増」CEO
英IHGホテルズ&リゾーツは19日、大阪市に3軒のホテルを開業すると発表した。いずれも中価格帯ブランド「Garner(ガーナー)」で日本では初めて。2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に合わせ訪日客需要を取り込む。同社のエリー・マルーフ最高経営責任者(CEO)は今後数年で国内のホテル数を倍増させる方針も明らかにした。
3軒とも大阪市内で他社が運営するホテルのラウンジや客室、寝具などを変更し、6〜12月に開業する予定だ。価格帯は1泊1人1万円前後を想定し、部屋数は計500室程度にする。ロビーではコーヒーを無料で提供し、菓子など軽食を購入できる24時間営業のショップを併設する。
いずれも道頓堀などの繁華街に近く、関西国際空港や伊丹空港へのアクセスも良いという。ガーナーは同社が23年8月に立ち上げた最新ブランドで、ほかのオーナーが運営するホテルを改装する「リブランド」に特化している。
IHGトップとして初めて来日したマルーフCEOは日本経済新聞の取材に「今後数年で国内の展開ホテル数を2倍にしたい」と話した。東京や大阪など大都市圏のほかに地方でも、あらゆる価格帯のブランドを出店する。マルーフ氏は「政府の支援などによって日本は観光の新しい時代に入った」と話した。
同社は1972年に国内に初めて出店した。直近4年間で14のホテルを開業し、足元で47のホテル、約1万4000室を運営している。
2025年に開催される大阪・関西万博のニュースや特集をまとめました。参加国やパビリオン、地元の動きなど最新情報をお伝えします。
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